好きになったのは突然。
今まで男友達のように慕ってきたが、失恋をして泣いたとき。初めて俺の前で涙を流したときや。
いつも笑顔が眩しくて、まわりを元気にさせていたあのが。
俺の前で泣き叫んでた。一度きりやったけど。やっぱり、も女なんやなぁって自覚した。
それから、を意識しとってて。これが恋なんやって気付いたのはつい最近。
「なぁなぁ、って謙也くんと仲えぇよなぁ」
休み時間に顔を机にふせて寝ようとしたら、ふとそんな声が耳に入ってきた。
って名前を聞いただけで心臓が大きく動くんはほんまにヤバい。
めっちゃのことを意識しとるんやなぁって自分でも思う。
「ん〜、まあね。入学式にさ、遅刻したのがあたしと謙也で。それに席も隣だったから」
「クラスも3年間一緒なんでしょ?」 「…そういえば、そうかも!」
「すっごー!それって運命感じちゃうよね」
そういえば、そうやったなぁ。
千尋と初めて会ったのは、入学式に遅刻したときや。
あのとき、遅刻していなかったらこんなに仲良くはなってえんっちゅーことやな…。
「謙也にはいろいろ感謝してるんだよね。あたしは何もいいことしてないけど」
あほか。俺の方がお前よりずっと何倍もお前に感謝しとるわ。
「謙也くんてかっこいいし、は美人さんやで似合うよ」
「あはは、それどういう意味だよ〜」
「そういう意味だってば」
「意味わかんないってば」
…ちょ、俺も意味わからん!何や、ソレ。
付き合ったらお似合いのカップルやでってとらえてええんか!?
やったら、俺めっちゃ嬉しいやん!
(付き合ってないけどな!)
「でも、あたしも思う。謙也はかっこいいよ」
「誰よりも」
「みんなへタレとか言ってるけど、本当はヘタレなんかじゃないんだよ」
「あたしはあの人に何度も助けられたんだから」
顔ふせてるから、がどんな顔をして言ってるかわからん。
それはいい意味として受け取ってえんか?
少しは俺のことを想ってくれてると思ってええんか?
「あたしはそんな謙也がほんとうに大好きなの」

謙也でちょっと切なめの小説を書いてみたけれど、
すごく謙也には似合わないってことがわかった・・・!(笑)
やっぱり謙也はギャグ系ですよね。うん。そうだ。(10.06.14)
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